日本では当たり前な事でも、海外ではタブーになる事は意外にも多いものです。知らずにしてしまうと、後で大問題に発展してしまう可能性もあります。
特に、マレーシアはマナー にとても厳格でタブーとされる事も多い国です。万が一、人前でしてしまうと現地の人から嫌煙されるかもしれません。
ここでは、マレーシアでタブーとされる事柄について詳しく解説します。旅行に行く前に覚えておくと、現地の人との友好関係も築きやすくなります。
左手での挨拶は禁止
日本では、挨拶の時に左手を出すのはなんの問題もありません。特に、左利きの人はついつい左手を出してしまいますよね。ですが、マレーシアでは左手を出して挨拶をするのは非常に失礼な事だと言われています。
なぜ、左手で挨拶をしただけでマナー違反なのでしょうか。
その理由は、マレーシアでは、イスラム教を振興している人が多いからです。イスラム教では、左よりも右を優先しています。そのため、食事や挨拶は右で行われます。左は、用を足した時に使います。そのため、左手は不浄の手とされタブーとされているのです。
たとえ、それが左利きの人であったとしても許される事ではないのです。万が一、間違えて左手で挨拶をしてしまうとマレーシアの人とは仲良くなれません。
そして、左手は挨拶以外の時でも使うのは避けなくてはいけません。たとえば、食事や物の受け渡しの時にも左手を使うのはマナー違反です。
マレーシアに行った時には、意識して右手を使うようにしましょう。
電話をかけてはいけない時間がある
日本では、電話でのコミュニケーションにまつわる文化的なタブーはあまりありません。いつでも自由に電話をかけることができます。
一方、マレーシアでは、電話を使うのにふさわしくない時間帯があると言われています。
それは、お祈りの時間です。お祈りの時間といっても、日本ではあまり馴染みがありません。しかし、イスラム教を振興するマレーシア人にとってこのお祈りの時間はかなり重要なのです。
イスラム教では、1日に5回礼拝する義務があります。夜明けと、正午過ぎ、そして午後と日没後、更には夜です。この時間になると、モスクからアザーンが流れてきます。
アザーンというのは、アッラーへの祈りの言葉で、人々が祈りを始める合図です。国中がこの時間は、聖地メッカの方向を向き静かに祈りを捧げているのです。電話などかけて邪魔をしては、マナー違反だと言われてしまいます。
特に、イスラム教にとって金曜日は特別な日です。マレーシアの男性はモスクへ向かいお祈りをします。たとえ、大切な話だったとしてもこの時間に電話はしない事が大切です。
女性に握手をしてはいけない?
日本で、初対面の女性や親しい女性と会った時に男性が握手を求めるのは一般的です。
ですが、マレーシアの場合は女性に握手を求めてはなりません。マレーシアでは、男女が握手をする事はほとんどないからです。
イスラム教では、家族以外の男女が握手などのスキンシップをとる事は厳しく禁じられています。そのため、女性は男性と握手ができないのです。断られたとしても、仕方がない事と納得しましょう。
タブーをおかして握手を求めると、マナー違反だと思われてしまいます。
そして、握手をしなかったとしても距離が近すぎるのもマナー違反です。
男性は、女性とは一定の距離を保つ事が理想的です。
女性と挨拶を交わす時には、笑顔で会釈するぐらいに留めておいた方がいいでしょう。
もし、握手ができるとしたら女性側から求めてきた場合です。その時には、握手を交わしても問題はありません。
ですが、だからといってギュッと握るのはやはりマナー違反です。この時には、軽く握るぐらいにしておくといいでしょう。
まとめ
マレーシアの人は、イスラム教を振興している人がほとんどです。そこには、厳しい戒律があるため十分に注意しましょう。
日本では、ごくごく当たり前にしていた挨拶や電話、握手がマレーシアの人からすれば失礼だと認識される場合があるのです。
マレーシアへ向かう前には、何をしたらマナー違反になるのか。どういった事がタブーになるのかをよく調べてから旅行へ向かうようにしましょう。
国や宗教が違うと、風習も変わってきます。
どこに行ってもいいんです。
便利でストレスフリーな体験をお楽しみください。