マレーシアは赤道に近い熱帯雨林気候の国で、一年中暑い日が続きます。しかし、最高気温が40度に達することはほとんどなく、大抵の日は30度から35度程度にとどまります。
雨季には毎日のように雨が降り、スコールが頻発します。その結果、気温が大幅に下がることも珍しくありません。日本の夏と似た、湿度が高く蒸し暑い気候が特徴です。
さらに、マレーシアは多民族国家で、大まかに分けるとイスラム系が6割以上、中華系が2割、インド系が1割を占めています。これらの民族ごとに、服装の違いも見られます。
マレーシアでトラブルに巻き込まれないためには、場所によって服装に注意を払うことが必要です。
マレーシアでの服装の注意点
マレーシアはその熱帯気候から、カジュアルで涼しい服装が一般的です。半袖Tシャツ、ポロシャツ、ハーフパンツ、サンダルなどが主流で、これらは地元の人々にもよく見られます。女性にとっても、ノースリーブやショートパンツは一般的で、中華系の女性たちの間では特に人気です。肌をある程度露出することは問題ありませんが、強い紫外線に対する対策は必須です。
しかし、マレーシアの公共交通機関やショッピングモールでは、エアコンが強力に効いているため、室内は驚くほど冷え込むことがあります。特にスコール(短時間の激しい雨)が降っているときは、エアコンがより効きやすくなります。そのため、羽織るものを一枚持っていると便利です。
海外旅行はテンションが上がり、お洒落を楽しみたいという気持ちは理解できますが、マレーシアではスリやひったくりが時々発生します。派手な服装や高級バッグを持つと、狙われやすくなる可能性があります。大通りやショッピングモール内では比較的安全ですが、小道や食堂に入るときは特に注意が必要です。
最終的には、地元の人々が着ているような服装をすることが、安全で地元の文化に溶け込む最良の方法と言えるでしょう。マレーシアの服装についての理解と適応は、旅行をより楽しく、安全にするための重要な要素です。
マレーシア寺院観光の服装
マレーシアは宗教色の強い国です。そのためモスクや寺院など歴史的な建造物が多く、観光スポットは多いです。
ですがそうしたところでのマナーや敬意は極めて大切であり、旅のノリではしゃぐという点では自制が必要です。
そしてそうした崇拝の場所に入るときには、それ相応の服装が望ましく、肌をあまり露出しない服装を心がけるべきです。
イスラムの女性は、外出時はいつも頭にかぶり物をし、長袖ロングスカート姿ですが、イスラムの規律に沿っており、礼拝堂ではとりわけそうした肌を見せない服装が求められるのです。
サンダルやショートパンツ、ミニスカート、サングラスといったラフな雰囲気は控えるようにしましょう。場合によってはそうした服装では中に入れないことがあります。
また観光地を受け入れているモスクでは、受付のところで貸衣装があり、それを着ることで観光させてもらえます。
観光で嫌な思いをしないためにも、そうした寺院観光での服装には配慮が必要であることを覚えておきましょう。
マレーシアのプールでの服装注意
マレーシアは常夏の国であり、多くのホテルやコンドミニアムにはプールが設けられています。これらのプールはリゾート気分を味わうのに最適で、観光の後にクールダウンするために利用する人も多いです。
プールでの服装については、基本的なマナーを守ることが求められます。しかし、マレーシアは雨が多く、天気が急変することも珍しくありません。雷が鳴ることや突然の強風により、服が濡れてしまうこともあります。そのため、長時間プールに滞在する場合は、雨から守られた場所に服を置くことをおすすめします。
また、盗難に対する警戒も必要です。貴重品は極力持ち込まないようにしましょう。日本のように更衣室が完備されていない施設もあるため、部屋で水着に着替え、上に何かを羽織ってプールサイドに向かうと良いでしょう。これらの注意点を心に留めて、マレーシアのプールでのリラクゼーションを存分に楽しんでください。
まとめ
マレーシアでの服装は、基本自由でありそれほど気を使わなくても大丈夫です。
日本人は中華系の肌の色であり、観光していても違和感なく現地に溶け込むことができます。
ローカルの人たちと同じような現地化した服装が最もトラブルが少ないということ、基本マレーシア人はシンプルな服装であり、それほどお洒落に気を使っていない部分があるため、あまりお洒落で高価な服装を控え、肌の露出は少なく、”普段の服装”を心がけることができるでしょう。