タイに旅行に行ったら、1度は食べたいのがトムヤムクンです。日本でも食べる事はできますが、やはり本場ならではの美味しさを味わいたいものです。
ですが、そもそもトムヤムクンとはどのような料理なのでしょうか。
それに、トムヤムクンといえばたくさんの具材が入っていますがどこまで食べればいいのか迷ってしまいます。
タイでは、どのようにトムヤムクンを食べたらいいのでしょう。
そこで、ここではトムヤムクンに関する疑問を一気に解決します。
タイで有名なトムヤムクンはどんな料理?
世界三大スープの1つとして知られるトムヤムクン。その歴史は古く、アユタヤ王朝時代にはあったとされています。一説には、フランスから来た使節団をもてなすために作られたとされていますが、これには諸説あります。
トムヤムクンは、元々タイ中央部の川や運河沿いなど川エビがたくさん取れる地域の一般料理だとも言われています。煮るを意味する「トム」と混ぜるを意味する「ヤム」、そしてエビを意味する「クン」が合わさってトムヤムクンという名前がつきました。
つまり、トムヤムクンとは「エビ入りトムヤムスープ」というものです。そのため、エビ意外が入った場合はたとえ味が同じでもトムヤムクンとは呼ばれないのです。
スパイスやハーブが豊富に使われ、独特の香りがするのが特徴です。この辛味は唐辛子によるもので、酸味はメキシカンライムやタマリンド、更にレモングラスが関係しています。その味わいは、酸味と辛味が合わさったもので刺激的でありながらサッパリとした後味が感じられます。
そしてスープの種類については、ナームコーンとナームサイがあります。
ナームコーンは濃いスープでチリオイルとココナッツミルクが入っているため、赤白く濁っています。
ナームサイ薄いスープはチリオイルとココナッツミルクが入っていないため、透明に見えます。
トムヤムクンの具材はどこまで食べる?
トムヤムクンといえば、具だくさんなスープとしても知られています。エビ以外にも、レモングラスやコブミカンなど様々なハーブがあります。
全て食べないと、やはり失礼になるのでしょうか。ですが、ハーブのなかには直接食べるのを躊躇うものもありますよね。
実は、トムヤムクンの具材はエビ以外は食べないのです。ハーブなどはそのまま残しておいて大丈夫です。では、なぜトムヤムクンには食べられないハーブなどが入っているのでしょう。取り除いても構わないのではないかと考える人もいますよね。
トムヤムクンにハーブが入っているのは、香り付けのためです。ハーブが入っている事により、独特の香りをいつまでも楽しむ事ができるのです。
そして、具材がエビだけのトムヤムクンは見た目が寂しく感じます。少しでも見栄えが良くなるようにという生活の知恵でもあったのです。
トムヤムクンを食べる時には、基本的にはエビ以外はそのまま残してもいいのだと覚えておきましょう。
タイでトムヤムクンの食べ方
タイでトムヤムクンを食べる時には、なにか決まったマナーがあるのでしょうか。調べたところ、トムヤムクンだからといって特別な食べ方は必要がないようです。
ですが、タイでは音を立ててスープを飲むのは厳禁です。トムヤムクンを飲む時には静かに飲むように心がけましょう。
また、日本ではお味噌汁を飲む時には器を持ち上げますよね。実は、タイでは器を持ち上げてスープを飲むのもマナー違反です。ついつい器を持って飲み干したくなりますが、ここはグッと我慢しましょう。
そして、トムヤムクンをスープとして飲む事が多いトムヤムクンですが、タイではご飯にかけて食べる事もあります。トムヤムクンのスープをご飯に染み込ませてから食べると、また違った味わいを楽しめます。この時にも、皿は持ち上げずに食べる事を忘れないようにしましょう。必ず、スプーンですくって口に運びます。
エビは手で持って殻をむきます。エビの身をスプーンの上に乗せて、スープと一緒に食べるといいかもせれません。殻は器の外に置くことが出来なければ、器の隅に置いておきます。
タイでトムヤムクンを味わう時には、現地の人と同じ食べ方をしてみるのもいいのではないでしょうか。現地の人はスープをごはんの上にかけて、食べる人が多いようです。
まとめ
トムヤムクンは、食べる店で味わいが微妙に異なります。滞在中には、様々な店でその違いを味わってみるのもいいのではないでしょうか。様々な具材は入っていますが、エビ以外は特に食べる必要はありません。
そして、食べる時にはマナーに気をつけましょう。たとえ観光客でもマナー違反をすれば、周囲から嫌煙されてしまいます。
世界三代スープと呼ばれ、タイ料理で最も有名だとされているトムヤムクン。
その奥深い味わいをゆっくり堪能するのも、旅行をする上での醍醐味です。