マレーシアの食事のマナーは、マレーシアという国が様々な移民の方が在住しているため、宗教的な側面から食べることができない食事があったり、食事で使用するお箸やスプーンなどについても食事のテーブルマナーに違いがあります。
マレーシアは、マレー系、インド系、中国系の人が移民という形で移り住んでしますので、宗教は3つ存在し、ヒンドゥ教、イスラム教、仏教の3つになり食事の際に使用する道具ですら違いがあります。
仏教においてはお箸を使用しますが、他の宗教においては、スプーンにフォームなどを使用するという特徴があり、宗派によっては食べることが許されない食材があります。
これから、マレーシアにおいて許される食事作法などについて解説をしてきます。
イスラム教の食事 左手は不浄の手
イスラム教の食事においては、左手というものは使用しません。というのは、イスラム教は、宗教的な観点から左手は穢(けが)れているため、穢れた物しか触ることが許されないという考えがあります。
これは食事だけではなく、右を優先して使用するという考えがイスラムには存在するため、運転席なども左側に座るという考えはないのです。
そのため、日本の自動車が好まれる理由は、運転席が右側に備えてあるがゆえ、穢れておらず、イギリスと日本とオーストラリア以外の車においては、運転席が左にあることから穢れているという考えを持つのです。
だから、イスラム教においては、食事で左手を使うというのは、穢れていることを知っているうえで食材を手に取り食べる行為になるため、パンを食べる場合においては左利きの人物ですら右手でパンを掴み食べるわけです。
なお、マレーシアにおけるイスラム教徒の人口割合は、60パーセントがイスラム教に当たりますので、左手については多くの人が食事で左手を使用することはありません。
中華系の食事マナー 音をたてたほうがおいしそう?
中華系の食事マナーにおいて音を立てたほうがおいしそうか?
これは、マレーシアなどのほか中国などで昔に存在したルールのようなもので、おいしそうなものについては音を出しておいしい食事ですというアピールをするという文化があったようです。中国や発展しているマレーシアにおいてはだんだんとマナー違反であるという方向で考え始められています。
その理由というのが、他の宗教において音を出すことを許さないという考えがあり、マナー違反と考える方が多いです。
ただ、この仏教のルール、実のところ守られておらず、日本でもかなり厳格な宗教の宗派でない限り、食事中に一切の音を禁ずるという厳しい制限を課していることはないです。なので、その場の雰囲気が音を出しているのであれば、音を出すことを問題なしという方向で考えたほうがいいでしょう。
マレー系食事マナーは?
マレー系は、インド系と中国系の両方のマナーが入る食事法になり、基本手で食べるという風習があります。もちろん使用する手は右手になり左手は使用できません。
なお、マレー系は、中国系特有の食事である麺料理があり、麺料理については手で食べるには熱すぎるがゆえ箸かスプーンかフォークを使用します。
ちょっとややこしいですが、日本人の場合、箸のみですべてをまかなえると考えますが、マレー系の食事マナーにおいては、イスラム教のマナーにプラスする形で中国系マナーがプラスされます。
そして、中国系マナーがプラスされるのは料理が要因になり、とても暑くて手づかみで食べることが不可能だという料理においては、箸にスプーンにフォークを使用して食事をするわけです。
ここで注意してほしい点がありまして、ナイフは使用しないという点が注意すべく点で、マレー系の食事はナイフは不要で西洋料理などで自ら切り分ける必要性があるとき以外ナイフというのは登場しないです。そのため、ナイフが登場した場合のみ、切り分けて食べる食事があると理解しましょう。
まとめ
マレーシアは、3つの宗教からなり、イスラム、ヒンドゥ、仏教という3つの宗教の食文化を含んだものがマレー系の食事風景になります。
そのため、マレー系の食事においては、イスラムのルールである左手を使用してはならない、右手で食事をするというルールが適応されヒンドゥのルールが適応されている家庭においては、魚以外の肉を食べることが許されないという考えがあります。
そこに、中国の食事の際に使用する箸やフォークにスプーンという道具が加わり、どう考えても素手でつかむのが難しい食事については、箸やスプーンにフォークを使用して食事をとるのです。
そしてナイフについては、自ら切り分ける食事以外使用せず、食事に使用する道具類は穢れたほうの手で持つというルールがあります。
フォークにスプーンは、左手で持つというのがマレーシアのルールです。これは道具を使用する場合、道具が穢れていると考えるがゆえで、道具が穢れるのは、多くの調理された動物を刺したりして食べるがゆえです。