日本のホテルは安全性が高く、犯罪行為に警戒することは少ないですが、海外のホテルではそうはいきません。
街中では人通りのないところ避けたりなどして防犯対策をしますが、ホテルでうっかり気を緩めてしまうと、思わぬ犯罪に巻き込まれてしまうかもしれません。
海外でホテルに泊まるのは、実はかなり危険な事なんです。ウッカリしていると、パスポートや貴重品を奪われてしまう可能性だってあるんですよ。
ホテルは防犯対策がしてあるから安心なんて考えていては、後から後悔する事だってあるのです。
ここでは、海外のどこが危険なのか。ホテルの部屋でできる防犯対策は何か。そして、ホテルのスタッフはどこまで信用できるかについて詳しく解説します。
海外旅行に行く前には、しっかり防犯対策について学んでおきましょう。
海外のホテルは何が危険?どこが危険?
海外のホテルは、なぜ危険と言われるのでしょう。
国や地域によって違いはありますが、犯罪が多発している国ではホテルの客を狙った窃盗や強盗だってあるのです。特に、1階の部屋の場合は窓から侵入者が入ってくる事もあります。暑い国では、ついつい窓を開けがちですがここはグッと我慢しましょう。
ホテルの部屋に入ったら、フロアマップが張られている場合があります。自分の部屋はこのフロアのどの位置にあるのか。非常口はどこにあるか。避難経路の確認は必須です。
また、ホテルのスタッフが訪ねてきても安易にドアを開けてはいけません。その人は本当にホテルのスタッフでしょうか?
ホテルのスタッフのふりをした犯罪者かもしれません。多くの滞在者が出入りするホテルでは、いちいち訪れる人の確認はしません。そのため、宿泊客のふりをした犯罪者が部屋を訪れる事もあるのです。
もし、呼んでもいないのにホテルのスタッフが訪れたら部屋のチェーンをかけたまま応対をしましょう。チェーンがない場合は、フロントに1度確認をしてから開けるなど対策が必要です。
海外のホテルが危険だと言われる理由は、こうした犯罪者が狙っているからです。部屋にいるからと安心しないで、自分でできる防犯対策をしておきましょう。
ホテルの部屋での防犯対策
ホテルの部屋でできる防犯対策についても考えておく必要があります。
貴重品はセキュリティボックスに入れるという選択肢があります。かなり安全です。
ただし、ボックスの形状によってはそのまま持って行かれる可能性があります。こうなった場合元も子もありません。
また、チェックアウト時に置き忘れるということもあります。
スーツケースなどは南京錠でロックし、ワイヤーで固定しておきましょう。
外出する時には、テレビやラジオを消していくのが当たり前です。
ですが、これでは部屋に誰もいないという事を外部に教えてしまいます。そこで、外出する時には部屋のテレビやラジオはつけたままにしておきましょう。これなら、部屋の中に誰かいるように感じるため犯罪に遭う確率がグッと減ります。
また、夜はカーテンを必ず閉めておくようにしましょう。1階ではないから大丈夫なんて考えていては危険です。誰がどこから見ているかわかりません。
特に、女性が1人で泊まる場合は性犯罪に巻き込まれる可能性もあるのです。
そして、ついつい部屋ではスマホをバッグの中に入れっぱなしにしてしまう人もいるでしょう。ですが、いつ危険に遭うかわかりません。部屋の中にいる時にも、スマホを肌見離さず身につけて危険が及んだ時にはすぐに助けを求められるようにしておきましょう。
ホテルの部屋にいる時にも、できる防犯対策はたくさんあるのです。
ホテルのスタッフはどこまで信用していい?
ホテルにはスタッフがいるから安心と考えているなら、それはかなり危険です。なぜなら、ホテルのスタッフが犯罪を犯すケースも多いからです。
フロントに荷物を預ける人もいますが、これはやめておきましょう。フロントだからといって、油断はできません。受け取りに行ったら荷物がなかったなんて事もあります。
そして、部屋には備え付けの金庫が置かれている事があります。大抵の人は、ここに貴重品を預けてしまいます。ですが、ちょっと外出している間にホテルのスタッフが入り込んだら全て盗まれてしまう可能性もあります。室内にいる時はいいのですが、外出をするなら貴重品も一緒に持っていくようにしましょう。
また、部屋に自由に出入りができる清掃スタッフにも用心しましょう。清掃するふりをして金品を盗んでいくパターンもあるのです。外出中には、部屋に入らないでくださいという札「Do Not Disturb」をかけておくようにしましょう。この札があれば、清掃スタッフといえど入ってはこれません。
ホテルのスタッフだからといって安心するのはかなり危険だと理解しておきましょう。
海外のホテルは何階が安全?
1階は大抵ロビーがありますよね。レストランなどもある場合があります。ホテルの中では1番人が集まる場所だと思います。
人が集まるということは、犯罪者の目に留まりやすく、テロの対象になりやすいという側面があります。地方の小さいホテルならいざ知らず、都会の大きいホテルならなおさらです。ロビーでの滞在時間も最小にしましょう。
日本なら考えられないでしょうが、海外ではいつ起きてもおかしくはありません。
そのため、巻き込まれやすい1階、低層階は避けた方が無難です。
では、眺めのいい30階とかの高層階はどうでしょうか?
テロの対象となる確率は下がると思います。犯罪者などもなかなか来れないでしょう。上まで登っていくのは効率が悪いですからね。
しかし、火災の心配はあります。下層階であれば非常口などから非難することも可能ですが、高層階は非難することが容易ではありません。
安全を考えるなら6階から10階くらいでしょうか。火災が起きてもはしご車が届く範囲だと思います。
まとめ
海外のホテルは、想像以上に危険がいっぱいです。部屋の中にいるからといって安心はできませんし、ホテルのスタッフだからといって油断してはいけません。思わぬ犯罪に巻き込まれる可能性はあるのです。
貴重品がある場合には、常に自分が見える位置に置いておくといいでしょう。そして、外出する時にはテレビやラジオなどを使って人がいるように工夫をしましょう。
自分でできる防犯対策をしておくだけで、危険を回避する事が可能になります。
海外では危険というものはいつも隣り合わせです。
どこに行ってもいいんです。
便利でストレスフリーな体験をお楽しみください。