
海外旅行の出発前、「入国に必要な書類って何だっけ?」と不安になる方は多いですよね。特に2025年のシンガポールは電子化が進み、従来と違うルールがあります。
シンガポール政府の最新発表を基に、本記事ではパスポートやビザ、SGアライバルカード、e-Passなど必須書類を詳しく解説。これを読めば、入国手続きで慌てることなく安心して旅行を楽しめます。
シンガポール入国に必要な書類【2025年最新版】
2025年にシンガポールへ旅行・出張・留学などで訪れる方にとって、「入国に必要な書類」が気になるポイントです。この記事では、最新の入国条件を踏まえ、日本人がシンガポール入国に必要な書類と注意点をわかりやすく解説します。
観光や短期滞在を予定している方は、出発前に必ずチェックしておきましょう。
パスポートの有効期限と注意点
シンガポールに入国する際、パスポートの有効残存期間が6か月以上必要です。
たとえば、2025年8月1日に入国予定であれば、2026年2月1日以降まで有効なパスポートでなければ入国できません。
- 有効残存が6か月未満 → 入国拒否される可能性あり
- パスポートの空白ページ → 入国審査のスタンプや記録に必要
特に、学生旅行や新婚旅行などで余裕を持った滞在を予定している場合は、出発前に必ず残存期間を確認しましょう。
ビザ(査証)は必要?日本人の場合
2025年現在、日本国籍を持つ旅行者は30日以内の観光や短期商用滞在であればビザ不要です。
ただし、ビザが不要であっても「必ず入国審査官が滞在日数を決定する」という点に注意が必要です。
- 観光目的 → ビザ不要、30日まで滞在可能
- 出張や会議 → ビザ不要(短期商用に含まれる)
- 滞在延長 → 最大89日まで延長申請可能(条件あり)
※90日以上の滞在を希望する場合は、学生ビザや就労ビザなどの申請が必要となります。
ビザ不要だからといって油断せず、必ず帰国便の航空券を用意しておくことが重要です。
航空券・出国証明に関する要件
シンガポール入国の際には、出国を証明する航空券(往復航空券や第三国への航空券)が求められる場合があります。
- 往復航空券を持っていれば安心
- 次の目的地(例:マレーシア、タイ)への航空券でも可
- 片道航空券のみでは入国審査で質問される可能性が高い
特に学生や長期旅行者は、現地での滞在計画を説明できるように準備しておくとスムーズです。
SGアライバルカード(電子入国カード)の提出方法
2025年現在、シンガポールに入国する全ての旅行者は、SGアライバルカード(SG Arrival Card)をオンラインで提出する必要があります。これは従来の紙の入国カードに代わる電子入国カード兼健康申告書です。提出を怠ると、搭乗拒否や入国審査で時間がかかる可能性があるため、必ず事前に準備しましょう。
提出が必要なタイミング(到着3日前以内)
SGアライバルカードの提出は、シンガポール到着予定日の3日前から可能です。
例)
- 8月10日に到着予定 → 8月7日以降に提出可能
注意点:
- 出発直前に提出すると、ネット環境や入力ミスで間に合わないケースもあるため、余裕を持って出発2日前までに提出するのがおすすめです。
- 提出が遅れると航空会社チェックイン時に搭乗を断られる可能性もあります。
提出方法(公式サイト・MyICAアプリ)
SGアライバルカードの提出方法は主に2種類あります。
- ICA公式ウェブサイト「https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/」
- 公式サイト(ICA公式ページ)から提出可能
- パソコンやスマートフォンからアクセスでき、英語表記ですがシンプルな入力画面です
- MyICAアプリ「MyICA Mobile」
- iOS・Androidに対応した公式アプリ
- 旅行情報や個人情報を保存できるため、リピーターや出張者に便利
- 次回以降は入力が自動補完されるので時短になる
入力が必要な主な情報は以下の通り:
- パスポート情報
- 個人情報(氏名、生年月日、国籍など)
- 渡航情報(便名、到着日、滞在先住所)
- 健康申告(過去の渡航歴や症状など)
提出後は、確認メールや画面キャプチャを保存しておくと安心です。
よくある失敗例と注意点
SGアライバルカード提出でよくある失敗は以下の通りです。
- 提出期限を過ぎた
→ 到着当日に慌てて入力し、入国審査で時間を取られるケースあり。 - 入力ミス(便名やパスポート番号)
→ 入国審査官に指摘され、再提出を求められることがある。 - 確認メールを保存していない
→ 入国時に「提出済み」の証明ができずトラブルになる場合がある。 - 偽サイトから提出した
→ 公式以外の有料サイトが存在するため、必ずICA公式サイトまたはMyICAアプリを利用すること。SGアライバルカードの提出は完全無料です。
まとめると、SGアライバルカードは 「到着3日前から」「公式サイトまたはアプリで」「正確に入力」 することがポイントです。
これをクリアしていれば、シンガポール入国はスムーズに進みます。
入国後に受け取るe-Pass(電子訪問パス)とは
2025年現在、シンガポールに入国すると、従来の紙の入国スタンプの代わりに電子訪問パス(e-Pass / Electronic Visit Pass)が発行されます。
これは、入国審査を通過した後にシンガポール入国管理局(ICA)からメールで送付されるもので、滞在可能期間や条件を証明する重要な書類です。
観光・出張・短期滞在を問わず、入国後は必ず内容を確認しておくことが求められます。
紙の入国スタンプとの違い
以前は、入国審査官がパスポートにスタンプを押し、そこに滞在許可日数が記載されていました。
しかし現在は、紙のスタンプは廃止され、すべて電子化されています。
- 従来(紙スタンプ)
- パスポートに直接スタンプ
- 入国日・滞在可能日数が記載
- 紛失リスクは低いが、紙媒体のため確認が煩雑
- 現在(e-Pass)
- 入国後に登録メールアドレスへ送信
- 滞在可能日数、入国日、滞在条件が記載
- スマホやパソコンで簡単に確認・保存可能
e-Passは物理的にパスポートへ残らないため、旅行中に「滞在許可期間を確認できない」という事態を避けるためにも、必ずデータ保存が必要です。
e-Passの確認方法と保存の仕方
e-Passは入国後に自動的に発行され、次の方法で確認できます。
- 登録したメールアドレスを確認
- 入国時に提出したSGアライバルカードに記載したメールアドレス宛に届きます
- 件名に「e-Pass」または「Visit Pass」という文言が含まれる
- ICA公式サイトで再取得
- 万が一メールを削除してしまった場合は、ICA公式の「e-Pass Retrieval Service」から再ダウンロード可能
- 保存方法のおすすめ
- スマホのPDFとして保存 → 入国審査やホテルチェックイン時に提示できる
- クラウド(Google Drive / iCloudなど)に保存 → 機種変更や紛失時にも対応可能
- 印刷して持参 → ネット環境が不安定な地域への移動がある場合に便利
注意点:e-Passには「滞在期限」が記載されています。この期限を超えるとオーバーステイ(不法滞在)扱いとなり、罰金や入国禁止の対象になるため、必ず出国日を確認しておきましょう。
まとめると、e-Passは「入国スタンプの電子版」として必須の入国書類です。
旅行者は必ず メールで受け取る → 保存する → 滞在期限を確認する の3ステップを徹底しましょう。
チャンギ空港での入国審査と自動ゲート利用
世界的に評価の高いシンガポール・チャンギ空港では、**入国審査の自動化ゲート(Automated Clearance System: ACI)**が導入されており、2024年以降はほぼすべての旅行者が利用できるようになっています。
これにより、入国審査の待ち時間が大幅に短縮され、スムーズにシンガポールへ入国できるのが大きなメリットです。
自動化ゲートの対象と利用条件
従来は、シンガポール国民や永住権保持者、特定の国籍者のみ利用可能でしたが、現在は観光客を含む全ての渡航者が利用対象になっています。
- パスポートの有効残存期間が6か月以上
- SGアライバルカードを事前に提出済み
- 入国時にバイオメトリクス(顔認証や指紋)が登録可能であること
- 初回利用者は有人カウンターで登録後、次回以降は自動化ゲート利用可
自動化ゲートを通過すると、入国スタンプは押されず、e-Passがメールで発行されます。
そのため、登録したメールアドレスが正しく機能しているか事前に確認しておくことが大切です。
初めての旅行者が知っておきたいポイント
初めてチャンギ空港を利用する旅行者にとって、入国審査の流れは少し不安かもしれません。以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 到着後の動線は非常に分かりやすい
- 「Immigration」や「Arrival」の案内板に従えば迷うことはほぼありません。
- 初回は有人カウンターを利用する可能性がある
- 自動ゲートが使えなくても心配不要。係員が丁寧に案内してくれます。
- 入国審査で聞かれること
- 滞在目的(観光か出張か)
- 滞在日数
- 宿泊先(ホテル名や住所)
→ 英語が不安でも、書類や予約確認書を提示すれば問題ありません。
- 混雑時間帯を避けるとスムーズ
- 深夜便や早朝便の到着時は比較的空いており、入国審査もスムーズです。
- 自動ゲート利用後は必ずe-Passを確認
- 入国後に届くメールをその場でチェックしておくと安心です。
まとめると、チャンギ空港では誰でも自動ゲートを利用可能になったため、2025年以降はさらに快適にシンガポールへ入国できます。
初めての旅行者は、有人カウンターと自動ゲートの両方の流れを理解しておくと、不安なく手続きが進むでしょう。
健康関連で必要な書類・証明書
シンガポール入国では、通常の旅行者に追加で健康関連の証明書が求められるケースがあります。2025年時点では新型コロナ関連の規制は撤廃されていますが、国際的な感染症リスクに応じて例外的に証明書が必要になることもあるため、最新情報を確認しておくことが大切です。
黄熱病予防接種証明書が必要なケース
シンガポールは、黄熱病流行国からの渡航者に対して「黄熱病予防接種証明書(イエローカード)」の提示を義務付けています。
提示が必要なケース
- 黄熱病の流行地域(アフリカ・中南米の一部)から入国する場合
- シンガポール到着前6日以内に、黄熱病流行国に滞在していた場合
提示がない場合は、入国拒否や検疫所で最大6日間隔離されることがあります。
観光や出張で日本から直接シンガポールへ行く場合には不要ですが、南米やアフリカを経由する旅程の方は注意しましょう。
黄熱病予防接種証明書は、検疫所での接種から10日後から有効となり、生涯有効です。
新型コロナ関連の申告は必要?
2025年現在、シンガポールでは新型コロナウイルスに関する入国制限やワクチン接種証明の提示義務は撤廃されています。
- ワクチン接種証明書 → 不要
- PCR検査や抗原検査 → 不要
- 健康申告(発熱や体調チェック) → SGアライバルカード内で簡易的に入力するのみ
つまり、コロナ禍で導入されていた複雑な入国規制はすでに終了しており、現在はコロナ前の入国条件にほぼ戻っていると考えて良いでしょう。
ただし、感染症の流行状況によっては臨時的に健康証明や検査が求められる可能性もあるため、出発前にICA(シンガポール入国管理局)や外務省の公式情報をチェックすることをおすすめします。
まとめると、シンガポール入国における健康関連の書類は:
- 日本から直接渡航 → 基本的に不要
- 黄熱病流行国を経由 → 黄熱病予防接種証明書が必要
- 新型コロナ関連 → 2025年現在は不要
となります。旅行前に経由地を確認し、自分が証明書の対象になるかどうかを判断しましょう。
まとめ|シンガポール入国に必要な書類リスト【2025】
ここまで、2025年にシンガポールへ入国する際に必要な書類や注意点を解説してきました。最後に、旅行前に確認すべき必須アイテムと、入国をスムーズに進めるためのポイントをまとめます。
出発前にチェックすべき持ち物一覧
シンガポール入国で必ず必要になる書類や準備物をリスト化しました。
- パスポート(有効残存6か月以上、空白ページあり)
- 往復または第三国行きの航空券(出国証明用)
- SGアライバルカード(事前提出必須)
- e-Pass(入国後メールで届く電子訪問パス)
- 黄熱病予防接種証明書(該当者のみ)
これらに加えて、宿泊先の予約確認書や海外旅行保険証書を持っておくと、万が一の入国審査やトラブル時に役立ちます。
スムーズに入国するためのコツ
シンガポールの入国手続きをストレスなく進めるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- SGアライバルカードは余裕を持って提出
- 到着の3日前から入力可能。出発2日前までに済ませておくと安心です。
- 自動ゲート利用を想定して準備
- 初回は有人カウンターになる可能性がありますが、次回以降は自動化ゲートでスムーズに入国できます。
- e-Passを必ず保存
- 入国後に届くメールをPDF化・スクリーンショットしておくこと。滞在可能日数を確認して、出国日を調整しましょう。
- 健康関連の証明書は経由地によって異なる
- 日本から直接なら不要ですが、黄熱病流行国を経由する場合は予防接種証明が必須です。
- 英語に不安があっても書類でカバー
- 滞在先ホテルの予約確認書や帰国便チケットを提示すれば、審査官とのやり取りはスムーズに進みます。
まとめ:
2025年のシンガポール入国は、コロナ関連の制限がなくなり非常にシンプルになっています。
必要書類さえ揃えていれば、日本人旅行者はビザ不要で30日間まで滞在可能。SGアライバルカードやe-Passといった電子手続きを事前に済ませることで、チャンギ空港での入国もスムーズになります。


